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February 15, 2005

たいへんだ

 わたしの勤めている会社のように小さい企業は、社員全員で営業しないと仕事が取れない。もちろん営業社員はいるが、たかがひとりやふたりで全員分の仕事を持ってこれるわけではなく、雑誌の制作がかき入れ時になればそっちに注力せねばならないので、ライティングや編集を本業とする者もいろんなところに出回って営業するわけだ。

 もちろん、「記事をつくりますので仕事ください」という営業もあるが、人脈をつくってコネやパイプを構築しないとそんなドサ回りの営業で仕事をもらえることはまずありえない。よくあるパターンは自社媒体の広告営業。自分たちの出す本をネタに「御社の広告出しませんか」というやつだ。

 いわゆる広告代理店はこの営業を肩代わりしてくれるところで、クライアントが払う料金のうちの3~4割をかっさらっていく。その料金を取るだけの営業力を持っているわけだから、ついつい代理店任せにしてしまうのだが、もちろん自社の利益は減るし、代理店任せにしておくと本の内容にまで干渉してくるので全部を任せっきりにするのは編集の側としても気分が悪いわけだ。

 そういうわけで、自社の営業不足と代理店任せにしないためにも、わたしのような営業仕事とはほんらい縁遠い仕事をやっている人間も営業をしなければならないわけだ。

 こんな営業仕事、絶対自分には向いていないと思っていたので最初はすごくイヤだったのが、やっているうちにこれがなかなかためになるということに気が付いた。営業先に、自分たちのつくっている媒体のプレゼンテーションをするわけだが、これは自分の仕事を説明することでもある、自分の媒体を説明するには自分の媒体を第三者の立場でみる必要があるわけで、自分の仕事を客観化する良い機会になる。

 店頭の売り上げよりも広告収入のほうが全体の売り上げの大きな部分を占める雑誌も少なくない。わたしたちの関わっている媒体も広告収入に負うところが多いのだが、クライアントの言うことにベッタリの提灯記事では面白くないのは当然だが、自己満足の記事もそれと同じくらいに最低だ、そういう意味では読者とクライアント両方に配慮したモノをつくることができているか、再確認する必要があるわけだ。営業をつうじてこの再確認作業ができるというのは大きな利点なのだ。

 まだ書いておくべき重要なことはひとつふたつあるのだが、もう時間も遅いし、書き疲れてしまったのて今日はここまで。せっかくのバレンタインデーの夜をこんなことに費やすのもなんだか悲しいが、これはこれでまあいいだろう。

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