エリオット・スミス
このごろエリオット・スミスの『XO』をよく聴いている。コステロにちょっと声が似ているけど、弾けるようなポップさはない。でも切なさというか陰鬱としたメロディはものすごくキャッチーでとても気持ちいい。ひたすら内省的かつ感動的に美しい音風景は、ジメジメした梅雨の季節にぴったり。つくづく自殺してしまったことがもったいない。これだけ内にこもると死にたくなる心境になるのだろうか。
湿っぽいと言えば、レイ・ハラカミの『Lust』もそうなのだが、言ってみればこちらは雨ではなくて水。しとしと・じめじめと言う感じではなく、葉っぱに弾ける水のように、どこまでも澄んだ透明感のなかに温かみもというか生気を感じる。ガツガツという感じではないが、力の抜けた感じの中のポジティブなのだ。
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