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April 11, 2006

スッシくいね~

 会社のすぐ近くには回転寿司屋があるのだけど、いままでいちどもひとりで入ったことはなかった。それなのになんだか今日は無性にお寿司が食べたくなったので、お昼ご飯にその回転寿司屋に入ることにした。

 自分が案内されたのはカウンター席。寿司は左から右へと流れている。うん、なかなか旨そうだ。ヨダレだら~。

 ふと皿の流れる先の右側を見やると、70、80くらいの老夫婦が仲むつまじく寿司を食べていた。じつにほほえましい光景だ。

 でもまてよ。わたしは非常に大食いなので、流れてくる皿を片っ端から取るくらいの勢いで食べる。そうなると、老夫婦にまわってくる寿司はなくなってしまうではないか……。しかも、老夫婦は皿が流れてくる左(わたしの方)をじっと見ながら、いい寿司がくるのをいまかいまかと待ちかまえているようだった。あ~、その視線が痛い~!

 心を鬼にして2、3皿食べたい寿司を食べていたら、モーレツに哀しい視線が右から飛んでくる。自分が取った皿は、実はその老夫婦が食べたかったものなのではないかと思うと、どうしても皿に手を伸ばすことができなくなってしまった。その割に老夫婦はちっとも皿を手に取らないので、「取らないのかよっ!」とひとりつっこみをしていた。

 とまあそうこうしているうちに、屈強で体格の良い男性が左側の席に案内された。こいつ明らかにむちゃくちゃ食いそうー!

 案の定、そのオトコはすさまじい勢いで食べ始めた。そいつのおかげでこっちにまわってくる寿司はただでさえ少ない。その少ない寿司をわたしが食べたら老夫婦がありつけなくなってしまうではないか! 老夫婦はあいかわらずわたしの方をじっと見つめている。そんな感じで、寿司にはほとんど手を付けないまま、お茶をすすりながら流れていく皿だけをひたすら凝視していた。

 30分ほどその状態が続いて、ようやく左側の男性が席を立った。程なく右側の老夫婦もほとんど新しい皿に手を付けることなく店を出た。あのふたりの視線は何だったんだろうか……。ま、いいや、これでようやく思う存分寿司が食えるぜ!と思ったが、お茶の飲みすぎで食欲はすでに失せていた。

 いま思えばインターホンで注文してれば良かったのに、と思う。

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