« Mr.Beast | Main | 11 »

July 20, 2006

Rather Ripped

07200001 ソニック・ユースの新作。『デイドリーム・ネイション』から『ムーレイ・ストリート』に至、今までの彼(女)らサウンドというと、盛り上げどころへ持っていくまで過程が快感だった。裏を返せば弛緩していた部分もあったりして、そこらへんがアルバム全体を通して聞かせるにはやや物足りない部分でもあったように思う。

 今回の『ラザー・リップト』は、上に言った意味ではクライマックスとなる部分が突出してなくて、「平板」になった。決して悪い意味ではなくて、全体の緊張感が常に維持されているということ。ジム・オルークが抜けて4人編成に戻ったこともあって、ごくまっとうなギターロックになった。いい意味であか抜けた、と思う。キムとサーストンのボーカルはちっとも歳を取らなくていつまでたってもみずみずしい。メロディはすごく聞きやすくて、音はクリアでシンプル。それぞれの楽器がぐちゃぐちゃに混ざり込むのではなくて、それぞれ存在が立っていることもあるのだろう。最初のインパクトは弱いかも知れないけど、聞くほどに耳になじんでくるサウンド。

 ソニック・ユースは入れ込むほどに好き、というわけではないんだけれども、なんだかんだ言って新作を買ってはその世界に引き込まれていってしまう。これだけたくさんの作品を作り続けて、そのペースも緊張感も曲のレベルもまったく落ちないのはすごいことだと思う。

|

« Mr.Beast | Main | 11 »