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January 21, 2007

"Marie Antoinette"

Ma_wp02l ソフィア・コッポラ監督の『マリー・アントワネット』を見てきた。歴史物にありがちな堅苦しくて厳めしい演出ではなくて、音楽や振り付けがポップで(わたしが言うのも何だが)とてもいまっぽい。特に音楽はエイフェックス・ツインとかスクエアプッシャーとかキュアーやらニュー・オーダーとかアダム・ジ・アンツとかのアンビエント&ニューウェーブ&ニューロマ勢で、実に斬新。80年代のきらびやかさと通じるところがあるのかもしれないと思ったりもして、目からウロコが落ちた思いだった。そしてキルスティン・ダンストの美しさにも息をのむ。服装といい、ミュージカル風の演出といい、一種のおしゃれ映画です。

 さて、ストーリーはというと、フランスから逃亡するヴァレンヌ事件の途中で終わっていて、悲劇を描ききらずに終了する。このあとは悲惨な話が待っているだけだから、たとえ続きを描いたとしても、泣ける映画は作れてもポップな映画にはならなかったであろうからこれはこれで潔い決断かもしれない(池田理代子の『ベルばら』はマリー・アントワネットの処刑シーンがクライマックスのひとつではあったんだけれど…)。それと、デュ・バリー夫人とかポリニャック夫人とかいった脇の人物の描写不足を感じた。そこらへんも監督ならではの割り切りの良さなのだろうか。あと気になったのは、顔の出てくる民衆がひとりも出てこなかったこと。その代わりなのかどうかわからないが、ルソーの書物をマリー・アントワネットが声を出して読むシーンは倒錯的でおかしかった。

 フランス革命の話は、大学生の時に教育実習をしたときに教えていたところだったから、妙に懐かしくも感じた。音楽がすごく良かったからサントラ買おうかな…。でも2枚組とはいえ、国内盤の3200円はいくら何でも高すぎる!!

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