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January 28, 2007

「曽我部恵一とサニーデイ・サービス」

Imgp4819 が冠特集の『ミュージック・マガジン』2007年2月号。表紙の絵を見たときはロバート・ワイヤットと思ったというのが正直なところ。この前のコーネリアスといい、ちょっと前にはニルヴァーナやらレッチリやらU2やらが大特集だったりと、売れ線路線をひた走りつつあるみたい。定価も今月号は700円、ベストアルバム特集だった先月号にいたっては800円と、ブルジョア路線も良いところ。読者の平均年齢を考えてみるとそれくらいの値付けでも売上は減らないだろう。だったらコラムをまとめただけの単行本はもうちょっと値段を落としてもらいたいところだ。

 で本の中身。本人のインタビューに、バンド時代~ソロ以降のディスコグラフィ、関係者のインタビューや評論家のコラムといったオーソドックスな構成。数年前に『クイックジャパン』がやっていたように丸山さんや田中さんへのインタビュー(しかも超暗い内容)敢行といった大胆な発想がなかったのは残念。この特集では両人は完全に蚊帳の外。なんだかかわいそう。

 個人的には、ソロ以降の作品は最初の2、3枚をちょっと聞き込んだ程度で、最近はほとんど触れていないのだけれど、その理由は彼がどこに進もうとしているのかいまひとつピンとこないからだと思う。

 サニーデイの頃はある意味わかりやすくて、70年代に対する憧れと90年代の先鋭性みたいなものが同時にあって、それは当時ハタチ前後だった自分たちも共有していた文化でもあったように感じる。サニーデイに趣味や志向を方向付けられていた人も少なからずいた。もうあれからだいぶ時間が経って、サニーデイはなくなり、ナンバーガールもスーパーカーもそしてハイスタもいなくなってしまった。そして同時期にあんなに入れ込んでいたレッチリはとてもつまらないAORに堕している。音楽全体がつまらなくなったわけでは決してないけれど、むかし大好きだったものがなくなってしまったさまを目の当たりにすると、やっぱり寂しいわけで。

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