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February 18, 2007

CATS

猫男爵 五反田に劇団四季のミュージカル『CATS』を見に行った。S席11000円! この手の世界にとても疎いわたしが自発的に行くわけもなく、チケットはもらいもの(というか、「もらったので一緒に行かない?」ということで誘われた)。

 前半は話がよく飲み込めなくて、かなり単調。わたしだけでなく隣に座っていたひとも途中でうつらうつらしてしまったくらいなのだけれど、後半は話的にも演出的にもメリハリが出てきたので終わりまで興味を持って見ることができた。ただシナリオを詳しく説明できるほど完全には理解していない。このある種のわかりにくさがリピーターを増やしている要因なのかな、と自分の理解力の低さを棚に上げて考えたりもした。

 見て感じたことを2つほど書いてみる。

 まず、舞台装置が立派。いままで小劇場でのコントじみた演劇(そういう世界が好きなのです)しか見たことがなかったので、ワイヤーアクションやらゴンドラやら派手な光の演出効果を目の当たりにすることができた。でもあれだと、そうかんたんに他のところへ持っていって興行する、というわけにもいかないだろうなあ。CATSは累計上演数5000回以上ということらしいけど、裏を返せばそれくらいたくさん回数をこなさないとあの大がかりな舞台装置も場所代もまかなえないということなんじゃないだろうか。夢のあるミュージカルにずいぶんとせこい想像をしてもうしわけないけれども。

 つぎに、見ているうちに役者さんの力量が何となく分かってくるということ。ミュージカルは、歌もできて、踊りもできて、お芝居もできなくてはならない。劇団四季という日本屈指のレベル(だと思う)の演劇集団であっても、歌唱力と身体能力と演技力という3つの要素を併せ持ったひとはほんの数人にしかいないはず。すくなくともわたしが見た回では、歌がうまい人はたくさんいたけれど、3拍子そろっていたのはミストフェリーズを演じた松島勇気さんだけだったように感じた。とにかく踊りも演技もマジックも衣装もダントツに輝いていた。

 ブロードウェイにあこがれる人びとの気持ちが少しだけ分かったような気がした。またどこかでチケットをもらうことがあったらぜひ行きたい。…ってなんて図々しい!

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