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March 18, 2007

Rolling Stone

Imgp0352 『Rolling Stone』の日本語版が出たそうで、さっそく買ってみた。

 見た瞬間、海外の『Rolling Stone』ってこんな雑誌だったっけな…?という違和感。音楽雑誌ではなくいわゆるファッション・カルチャー誌で、ノリはかなり軽薄。

 表紙タイトルの上に書いている文句が「音楽、ファッション、カルチャー、ジャーナリズム。読むこと自体がカッコいい!20代からのエモーショナルマガジン」となっていて、見出しも「ロックファッション不滅アイコン」とか「とってもロックな飲食店」とかなりベタ。ロックをキーワードにファッションやカルチャーを語る方向性はアリにしても、これでは編集者のセンスを疑ってしまう。確かにカート・コバーンはカッコいいけどさ…。

 ターゲット的には『BRUTUS』あたりの音楽特集に惹かれる20代後半~30代男性あたりなんだろうけど、広告主導で作られた雑誌というのが見え見えで、読み物としての魅力はあまりない。右ページに広告、左ページに記事、という構成はあまりに目障り。広告も情報なのだから、無しにしろとはいわない。いまさら『rockin' on』路線で行っても売れないのは明白だし。それにしても、もうちょっとスマートな誌面づくりをしてほしかったところ…。日本語版上梓の意図、みたいなものをはじめにメッセージとしてドーンとぶちあげるようなことをすればよかったのに。骨太なポリシーを感じさせることが、この雑誌で語っている「ロック」なのだから。

 とはいうものの全くつまらない、というわけではなくて、「ローリングストーン1000号の歴史」というオリジナルの『Rolling Stone』編集者たちのエピソードはおもしろく読めた(40年の歴史をたった11ページで語りきってしまうところもすごいが)。もっとも、『Rolling Stone』日本語版なんだから、こういう記事がないとこの雑誌の存在価値はない。ほかにも、アジカンや浅井健一のロックアイテム紹介とか、HOTEIの人生相談とか、高橋幸宏のインタビューとかもあるのだが、果たしてこれらの記事は編集部の意図しているターゲットに合致したコンテンツなんだろうか(人選の善し悪しは別として)。

 例によって文句ばっかり書いてしまったけれど、『Rolling Stone』という名前に思い入れがある人ほど、読んで失望するように思う。 

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