« あづい~ | Main | Sense of Wonder 感想その2 »

September 24, 2007

Sense of Wonder 感想その1

9月23日に「山中湖交流プラザきらら」で開催された野外フェスの感想を手短に。

◆The Hello Works
スチャダラパー+ロボ宙+SLY MONGOOSEの合体ユニット。シニカルでユーモアあふれるリリック、小島よしおやビリー風のダンスを観客に強要(?)するなど、エンタテインメント性抜群のショウでした。

◆UA
Sense of Wonderの個人的な裏テーマは「女性ヴォーカリストに浸る」。二階堂和美やクラムボンの原田郁子、そしてUAといった日本でも有数の女性ヴォーカリストを1日で楽しめるなんて、滅多にできないこと。

UAの出番はハローワークスの次で、グリーンのさわやかな服を身にまとって登場。のっけから圧倒的な歌唱でオーディエンスの目と耳を釘付け。あんな華奢なからだのどこからこんな声が出てくるんでしょうか。セットリストはほとんど覚えていないんですが、「雲がちぎれるとき」「LIGHTNING」あたりをやったと思います。

◆二階堂和美
ギター奏者、内橋和久を迎えてのライブ。自らもギターを抱えて弾き語ります。アルバム『二階堂和美のアルバム』収録曲を中心に披露。UAのような異次元の歌唱力ではなくて、ほのぼのと暖かい歌声が彼女の魅力。またひじょうに滑舌が良くて、「今日を問う Part2」のような超速早口ナンバーをライブで何とはなしに歌い上げていたのには驚き。スタイルは多彩で、童謡っぽい歌から、フォーク風、昭和歌謡風、ブギウギ、ポップソングまで自己流に消化して歌い上げています。聴き始めは和製ビョークかと思わせましたが、全然違いましたね。

◆Kaoru Inoue
昼食を食べながら井上薫。最初はアンビエントに近い変則テクノから始まり、次第に踊れる4つ打ちへと変化。最後はそうとう盛り上がってました。1時間ちょっとという時間はちょっと短かったかな…。そういうわたしは睡魔に負けて眠りこけていたんですが。

◆OOIOO
ボアダムズのヨシミ率いるガールズバンド。疾走感あふれるノイジーかつソリッドなギターサウンドで、一気に頂点までテンションを持って行く迫力はまさにボアダムズゆずり。ほとんど休みなく次々と曲を繰り出していました。手数の多いドラムの人はとくにすごかった。

◆クラムボン
ひどい渋滞にはまって到着が遅れたというクラムボン。入りは「Id」からで、緩い雰囲気でしたが、次第に熱を帯びてきます。いわゆる音響派というかポストロックのエッセンスを曲や演奏のそこかしこに織り込んでいるところが彼女らの特徴だと思いますが、肩肘張らずに聞ける親しみやすさはやはり原田さんの歌によるところが大きいかな。Judee Sillのカバー(原曲は知らないんですが)「That's the Spirit」も演奏してくれました。

◆高木正勝
いわゆる普通のロックフェスでは絶対にお目にかかれないアーティストだけあって、個人的にとても楽しみにしていました。彼が出るからこそチケットを買ったようなものです。

さて、こちらも到着が遅れたとのことで、サウンドチェックに時間がかかり、スタートは定刻から50分遅れの8時前。セットはバイオリンやチェロなどのストリングスとピアノ、そしてボーカルを中心とする大所帯な構成。個人的にはもうちょっとコンパクトな仕様で来ると思っていたのでこれはちょっと意外。高木さんは映像作家でもありますから、バックにはスクリーンが設置されています。

演奏と映像のすばらしさは言わずもがな。「Girls」や「Light song」などわたしが個人的に好きな曲あったりして、その壮大でカラフルなサウンドスケープにすっかり酔いしれてしまいました。

ただ、音楽とは違う映像が流れて演奏を止めたり、時間がないためセットリストの内の何曲かを飛ばして演奏するバタバタもあったりして、準備不足の影響を感じさせたことも事実。

また、背後のスクリーンは低い位置にあって下の方が切れてしまっていたことと、投影型スクリーンの限界なのか色の再現性に欠けていて、豊かな色彩表現ができていなかったのが大変残念でした。フジのグリーンステージ横にあるLEDディスプレイのような自発光タイプのモニタがあれば…。あと、これは個人的な願望だったのですが、昔のエレクトロニカな曲もちょっとでもいいから披露して欲しかったですね。セットにはキーボードやエレキギターも置かれてしましたから、もしかしたら飛ばしたものに電子音系の曲がふくまれていたのかもしれません。それに、ピアノなど小音量での演奏の時はサーノイズも気になりました。

だいぶ文句を書いてしまいましたが、演奏そのものは今回のSense of Wonderでも随一のすばらしさ。「時間がなくて本当に申し訳ない」と高木さんはおっしゃっていましたが、それでも時間ギリギリまでアンコールも披露してくれました。終演後に感動のあまり涙する人も少なからず見かけました。

多少問題があった今回のステージですが、高木さんには「こういう野外フェスではやっぱり納得した演奏はできないな」と思ってもらいたくありません。ぜひ次回も出てもらって、オーディエンスも自らも満足できるパフォーマンスを見せてもらいたいと思いました。

手短に、と書いた割には長くなってしまいました。イベント自体の感想を次回書くことにします。

|

« あづい~ | Main | Sense of Wonder 感想その2 »