ゆれる
Boards of Canadaの"the Campfire Headphase"を聴いている。
霞がかった空気感と、ぼんやり揺れる浮遊感。一枚目のアルバムはもうちょっと不安感をあおるというか、ジャケット同様の不気味さがあったけれど、このアルバムにはそういった不穏さはない。
ヒップホップのリズムはまだ健在だけれどもグッと弱まった。いつもどこか遠くで鳴っている、BGMのようなんだけれどもメロディが明確に認識できるというか。たき火の残り火のようにひたすら小音量でかすかに鳴り続ける"Farewell Fire"は3音でしか構成されていないのだけれどその響きは感動的ですらある。すっかり死語になった「音響系」という言葉は彼らにこそふさわしいのかも。
今日は土曜日。とても寒けれどかすかにお日様のぬくもりが身にしみる日には"Hey Saturday Sun"みたいな曲がとてもよく似合う。
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