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September 25, 2008

Fujirockers

Imgp1800フジロックのオフィシャルDVD『Fujirockers』の感想を。前半部分は以前(2005年だったけな?)フジのチケット購入者向けに送られたヒストリーDVDがベースになっている。ただ、そのヒストリーDVDはおそらく版権の都合でアーティストのライブ部分は収録されておらず、ドキュメンタリー部分のみだったので、消化不良に感じていた。

今回はライブ映像も含まれていて、まさにフジを総括する内容。…とはいうものの、DVD2枚に全てのライブアクトを収録することは不可能で、収録されていたとしてもほとんどがライブの一部。また、アーティスト側の了解が得られなかったのか、本来収録すべきであるところの重要なライブもなかったりする。ちょっと数えてみるだけでもニール・ヤングをはじめとして、ブラー、ルー・リード、ベック、レイジ、コールドプレイなどは出演はしていたけれどこのDVDには未収録。個人的にはモリッシーのドタキャンで急遽登場したThese Charming Men(スミスのコピーバンド)はシャレで入れてもよかったのでは、と思ったけれど。

とはいえ、大物アーティストの一部が収録されていないということが、このDVDの価値を貶めるということはない。フジの、あの「空気感」が密封パックされているような内容になっているだけで十分満足。特に印象的だったのは、解散/物故したアーティストが収録された“MUSIC SCENE”というチャプター。ジョー・ストラマーやエリオット・スミスの在りし日の姿もあって、とても切ない。ガタガタここで並べ立てたところで、百聞は一見にしかずだから、気になった人は買わなくても良いからとにかく見てみること。

DVDのなかでも誰かが言ってたが、フジの魅力はやっぱり「自由」ということに尽きる。バスで行くか、バイク/クルマで行くか、電車で行くか。そのスタートの時点で選択肢が無数に出てくる。宿はどうするか、キャンプで過ごすか、車中泊に挑むか。シャワーで我慢するか、温泉へ行くか。無数あるステージ。どんなアーティストを見るのも自由。グリーンで大物バンドを鑑賞するもよし、ヘブンやオレンジでこだわりのアーティストを見るのだっていい。あてもなくふと見ていたバンドがものすごくよかったりすることも往々にしてある。

前の方でモッシュするのも、後ろでタコ踊りするのも、座って聴くのも、睡眠のBGMにするのも聴き手の自由。あるいはバンドを見ずにゴンドラに乗ったりキッズエリアで子供をあやしたり、キャンプサイトでバーベキューして過ごす、という選択肢だってある。「選択肢が多いこと」を自由の条件とするなら、こんな自由なフェスは(少なくとも日本には)フジ以上のものはないから。DVDを見ていて、そんなことを考えていた。

「ワタシは自由にバンドを見たいんだから、アナタにはワタシの自由を阻害しないでほしい」と言って、いっしょに来てくれた人とケンカしたこともあったけど、わたしにとってフジって言うのは、それだけかけがえのない存在ということが言いたかっただけ。

来年のフジまで、まだ10か月もあるけれど、とにかく今から楽しみでならない。でも、2009年の7月がやってくるのは、きっとあっという間なのだろう。

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