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November 16, 2008

FROG "EXAMPLE"

Imgp9340元シンバルズの沖井礼二のユニット"FROG"待望の新譜。ゲストを多数迎えたバンドサウンド中心のアルバム。

初期から後期まで、シンバルズ時代のエッセンスの集大成、という印象。"Love You"の次のアルバムがあったとしたら、こんな音になったんだろうな、と思わせる。いわゆるシティポップスと60-70年代のUKロックをとりまぜたスタイリッシュな音づくり。青野りえの澄んだボーカルが印象的な"Night of the Long Knives"、ベースラインがうねる"DIVER"、そして妙にパンキッシュな"Gangsters"など、捨て曲なし。さすが。

心地良い音は対照的に詞はとても重い。シンバルズの頃からその予兆はあったけれど、ソロになったことでその主張の輪郭は明確になった。全編英語の歌詞で歌われているのは、人の死だったり、環境の問題だったり、核兵器(を開発した人)の話だったり。

なにかのPVで自嘲気味に語っていたが、もうちょっと商売っ気があればいまの中田ヤスタカにも匹敵するサウンドクリエイターになれただろうに…。裏を返せば、そのアピール下手が沖井氏の魅力でもあるのだけれど。

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