« 文学フリマに出展します | Main | アクセラレイター »

February 07, 2009

TONE

Imgp1664ミュージックマイン発行の音楽雑誌『TONE』を買った。表紙のパティ・スミスとケヴィン・シールズ(マイブラのフロントマン)てなところからして編集者は適当に好きなことをやっているような印象だが、これがけっこうおもしろい。

テーマは「復活」。再結成やら、数年ぶりの活動再開をしたアーティストを中心にいろいろな角度から取り上げている。

なかでもアクセル・ローズのたった1枚の広報写真でその肉体を専門家に見てもらおうとするストレートエッジな姿勢には笑わされた。分析の第一声が「パッと見て思ったのは……。長渕剛さんの体型に似てらっしゃる」(62ページ)で、ずっこける。マッチョ化=長渕化というのは分かるが、曲の内容までは長渕化していないことを祈りたい。

特集の終わりに付いている「ロック復活名盤ベスト20」と銘打った企画の選盤も、王道とマニアックのバランスをうまく取っていて読み飽きない。こういうのは、知っていることが多すぎても知らないことが多すぎてもつまらなくなるものだから。

本書の最後には対談企画があって、リミキサー/DJ/アーティストの森俊彦と、シンガー/デザイナーのMEGが登場。じつに8ページ(!)もの分量を割いている。ごくごくおおざっぱに言うと、それぞれの仕事を通してお互いの恋愛観を語る、というまあベタと言えばベタな内容。

実は彼の名前を目にしたのは今回が初めて。どうやらDJ業のかたわら、EXILEやらm-flo等のリミックスを手がけていたらしい(どおりで縁がなかったわけだ)。写真を見ても極太の葉巻を手に、黒いピチT&革パン、そしてサングラス&ヒゲという出で立ちで、個人的にちょっと引いてしまうルックス。

そんな彼だが、その恋愛観は実に興味深いわけで。

森:「やっぱり男は(女性にたいして)エンターテインメントしなきゃいけないと思うんですよ」

MEG:「わかる。エンターテイナーに惹かれます。でも女の人もエンターテイナーじゃないといけないと思います」

森:「お互いね、持ちつ持たれつだけど、やっぱり相手に喜んでもらってナンボだったりすると思うんですよね。(中略)でもたぶん受け手側よりも、エンターテインしている側の方が、実は満足している」

MEG:「おおー。なるほど」(中略)

森:「自分ではつくる側が一番楽しいんだけれど、完全に好きな人のために何かしてあげるのが、100%相手のためかといったらそうじゃない。やってあげた側にも、絶対に満足してるところがあるっているのは、音楽つくるのと一緒ですね」(101ページ)。

そうなんだ。たしかに“与える喜び”ちゅうのは同感。やはりエンターテイナーたらねばならないのね…。そんなことを考えながら、今日も夜が更けていく。

|

« 文学フリマに出展します | Main | アクセラレイター »