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January 20, 2010

こんにちはさようなら

Imgp6096電車での通勤や出張時の暇つぶし、原稿書き時といった場面で音楽を聴きたいときに欠かせないのがヘッドフォン。5年以上前に手に入れたaudio-technicaのATH-PRO5がそろそろ寿命ということで、SHUREのSRH-440をAmazonで購入。価格は1万円ちょっと。

BOSEの非ノイズキャンセリング系も考えたけれど、ATH-PRO5の延長線上にある音質といろんな方面のレビュー、信頼性と堅牢性、そして価格といったいろいろな条件を検討した結果SHUREのミッドレンジモデルに決めた。

いままで使ってきたヘッドフォンと聴き比べると、同じモニター用途のヘッドフォンなのにここまで違うか、という印象。かなり使い込んできたので、そこら辺のドンシャリ系ヘッドフォンとは違う音を鳴らすATH-PRO5だと思って使っていたが、改めて聴くととにかく強烈なアタックとキックで迫力重視。一方、SRH-440はいままで聞こえていなかった音が聞こえてくる繊細さが持ち味。かといって音圧不足ということではなく、全域でしっかり聴かせるあたりはさすがSHURE。

ATH-PRO5を聴いた後だとSRH-440の低音部は若干物足りなく感じるかもしれない。そんなときは、15%ほどボリュームを上げれば大丈夫。ATH-PRO5をはるかに凌ぐ解像感、中高音域のクリアさはリビングで聞いているTechnicsのSB-M300もかくやという音世界。密閉型らしく遮音もばっちりだから、多少の音量なら音漏れの心配はしなくていいだろう。

クルマにたとえると、ATH-PRO5はマスタングとかカマロみたいに下からのトルクでグイグイ前に押し出すアメ車スポーティカー、SHUREは(ポルシェとまではいかないが)アウディTTやVWのゴルフGTIのようにコーナーでの操る楽しみも教えてくれる存在といえるだろうか。

あと、イヤーパッドが適度にソフトなのと耳当ての角度が可動式なので聴き疲れしないのもいい。飛行機の中で4-5時間付けっぱなしでも大丈夫。ATH-PRO5は今でもかけたままで2-3時間するとしんどくなってきたから。

てなわけで、オーディオマニアじゃないけれど、ちょっぴりお金を出して少しいい音で音楽を楽しみたい、という人にとってはうってつけのヘッドフォンだと思う。ほんとうはオーバーヘッド部分にやたらとでかく“SHURE”ブランドロゴがなければ最高なのだけれど。

最後に、いままで5年以上も使ってきたATH-PRO5はかなり手荒な扱いもしてきたにもかかわらず、その堅牢性はほんとうにすばらしかった。イヤーパッドこそ3回交換したけれど、すぐにダメになりがちなプラグの付け根部分のしっかりとした作り込み、ソースやプレイヤーに関係なくしっかり鳴らすドライバーユニットの信頼性。実は一時期、某家電メーカーのヘッドフォンに乗り替えも考えたのだけれど、購入後3か月と経たず片方のチャンネルから音が出なくなってしまい、すぐにATH-PRO5に戻った経験がある。

Imgp6105見た目よりではなく聴き飽きない音質と多少のことでは壊れない丈夫さを買ってモニターヘッドフォンを選んでいるのだから、それに応えてくれなくちゃ。そういった意味では、ATH-PRO5はモニターヘッドフォンの鑑だ。いろんな思い出と一緒に、第一線を退いてもらうことにしよう。長い間ありがとう。

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