« February 2010 | Main | April 2010 »

March 22, 2010

中古オーディオ

2年ほど前にCDプレーヤーが壊れてからというもの、音楽はもっぱらiTunesへのリッピング&AirTunesで聴いている。ハッキリ言って自分は音質にこだわるほうではない。ただ、録音環境のあまりよろしくないロック/テクノがメインならともかく、ポストロック系などになるとソースの音質もマシになるし、入力の小さい生楽器の占めるウエイトが高くなるので、多少は再生環境に気を遣いたくなる。

そんなわけでここ数年、多少はいい音で音楽を楽しみたいとは思うようになってきた。ただし、マニアでないのできるだけカネはかけたくない。

そうなると必然的なソリューションは、中古品となる。それもヤフオク。店で売っているセカンドハンズ物はメンテは行き届いているのだろうが、傾向的にオークション相場よりも2-3倍は値が高く、支出に見合わないし気軽に買えない。

アンプは前の会社の先輩から譲り受けたソニーTA-F510R。1995年製。こう言っては失礼だが、ローエンド中のローエンドで、スピーカーセレクターのスイッチも欠けていたりと見た目はひじょうに貧相。ヤフオクだと5000円で手に入る。とはいうものの、鳴らすスピーカーにもよるが2-3万円程度のCDラジカセやシステムコンポと比べる音質は段違いだ。

そのF510Rと組み合わせているスピーカーはテクニクスのSB-M300。こちらも生産年は1995年。やたら凝った内部構造を持つので高さ40センチに満たないサイズなのに1本10kgを超えていたりと非常に重い。石でも中に入っているんじゃないかと思ったほどだ。M300も決して高級品ではないが、音にはそれなりの迫力とクオリティがあり、個人的には気に入っているスピーカー。ただし、ドンシャリではなくふくよかな出力特性を持つので、それなりのボリュームで聴かないと音がこもりやすい。


つい最近、アンプの左チャンネルから音が出なくなっているのに気がついた。チャンネル入力を逆に入れ替えると反対側のスピーカーはちゃんと鳴っており、入力ソースを変えても左チャンネルから再生されない。ソースダイレクトにしても同様。故障の原因はアンプ側、それも単なる接点不良ではないはず。とりあえず触れる範囲の接点部分をクリーニングして接点復活剤をスプレーしたが効果なし。

“このアンプを譲り受けてからもう5年、(パンダと同じ)15年選手。もうそろそろ買い換え時かな…。安い中古品でも探そう”。そう考えて、さっそくヤフオクを物色。おっ買いものーは楽しいナー。

で、ソニーのTA-F333ESRという中級クラスアンプを9000円でゲット。いちおう完動品とのこと。ただし88年製ということでさらに古い物を買ってしまうこの有様。さきほど発送連絡が来て、明日あたりには到着の模様。

それにしても80年代末から90年代半ばくらいまでの中古オーディオ、それも定価5-10万円クラスのいわゆるミドルクラスの普及機は流通量が豊富で、当時の定価と比べるとオークションの相場もべらぼうに安い。それらの多くはまだ日本国内製ということで、新品には及ぶべくもないものの、まだまだ現役で使える性能は保持している。ピックアップなど光学系パーツとその周辺が壊れやすいCDプレーヤーなどはちょっと怖くて買えないけれど、アンプとスピーカーはよほど手荒に扱われた物でもない限り、中古品でもそれなりに安心して買える。

早くアンプ、届かないかな。

というわけで、ちょっと嬉しくなってそんなことを書いていた矢先、F510RとつなぐAirMac Express側の端子がちゃんと奥まで入っていなかったことを発見。しっかり接続したら両チャンネルから音が出た…。あらら。

自分のケアレスミスのせいでしょうもないオチになってしまったが、9000円の出費で済んでよかった、と自分を納得させることにした。

|

March 19, 2010

ちょっとだけ宣伝

Coverとても手前味噌ですが、自分も執筆に参加した単行本が来週発売されます。こういうまとまった執筆作業をしたのは久しぶりで、休日出勤と徹夜をどれだけ繰り返したか思い出せないくらい。とはいっても、こうしてカタチになると何ものにも代え難い充実感があります。とはいえ、これに飽きたらずこれからも頑張ります。

価格も高く、読者層も限られる本ですが、気が向いたら手に取ってみていただけると幸いです。詳細はこちら

|

March 17, 2010

テントあれこれ

フェスの季節が近づくにつれて気になるのがアウトドア用品。特にテントはフェスの充実度を大きく左右するので慎重な品選び・設置場所選びが要求される。そこで、メモがてらテント設営のポイントをいくつか。

Imgk4201(1)テントは消耗品と考えよ
しょせんはナイロンのシートにすぎないテントはどんなに高価なモノでも劣化する。紫外線・雨風・地面(砂利や固い土、先のとがった草木)など、常に過酷な環境にさらされるからだ。とくに撥水性能が落ちると雨が降ったときに中にしみこんで悲惨な目に遭う。そのためにきちんとフライシートも含めて説明書通りに設営することが大切。また、使用後には天日干しをすれば撥水力はより長持ちする。

こうした努力をしても、合計10-15日(自分の場合は2年くらい)ほど使えばやはりダメになってくる。また、使っていなくても経年劣化は避けられない。撥水スプレーなどで一時的に回復できるが、あくまでも急場しのぎ。テントは消耗品と考え、2年に1度くらいは買い換える心構えで購入したほうがいいだろう。


3603227440_a45711b825_b(2)大きさと重量のバランスを考慮すべし
テントを持ち運びする労力はバカにならない。とくにフジやtaico clubといった山岳系フェスは駐車場からテントサイトまで歩く距離がとても長いし、坂道も急。持っていく荷物は軽いに越したことはない。また、大きなテントはそれだけ設営も大変だし、まずテントを置くために広い場所を確保しなければならない。どうせライヴでクタクタに疲れてテントに戻ってくるのだから、必要最低限のスペースさえあればテントの広さはあまり問題にならない。

たとえば2人で行くなら200cm四方のテントで十分。これなら5kgで、寝袋やインナーマットを合わせても10kg程度で済む。300cm四方クラスだとテント単体で10kgを超えるものもあり、ほかの着替えや食料などと一緒に運ぶのは相当しんどい。文字通り過ぎたるは及ばざるがごとし。ライヴが始まる前にくたびれてしまってはそれこそ本末転倒というものだ。


3761209651_9baefd8373_b(3)設置場所の傾斜は快適性を大きく左右する
ゲートに近いけれど斜面、あるいはゲートからは遠いけれど平坦、どっちを選ぶかというと、オススメするのは絶対的に後者。理由はいくつかあって、まず睡眠時の快適性が違う。傾いているとシュラフやマットが横になっているうちにズレてしまい、安眠を妨げる。また、フジなど数日間に及ぶイベントの場合は、雨天時の心配も出てくる。テントを斜面に設置すると、雨がテントのフロアシートをつたって浸水してきたり、フライシートとインナーテントがくっついて雨がしみこんできたりとひどい目に遭う(経験済み)。

当然ながら、平坦な場所は競争率が高く、早く行かないと取られてしまう。だが、柴草が刈られた部分(それでも10-15cmほどは伸びている)は意外にも穴。そのままテントを立てるとフロアシートを突き破ってしまうので、テントの下に敷くグラウンドシートを予め持って行くと良い。フロアへの雨の浸水も防げるので、一石二鳥だ。


Imgk8972(4)周囲の騒音にも配慮を
フェスでは気分が盛り上がってやたらうるさい連中がいたりする。こうした輩の近くにテントを設置しないようにも心がけたいところ。とはいっても自分たちのあとからやってきた連中はどうにもならないので、このあたりは運任せな部分もある。

一緒に盛り上がるというのもフェスの醍醐味だし、関わりたくないのなら耳栓あるいはヘッドフォンなどの備えもしておくと困らなくて済むだろう(くれぐれも盗難には気をつけて)。もっとも2日目・3日目になると、そういう連中はたいていライブに疲れ切っておとなしくなる。


3603252590_5a451d7fcd_b(5)トイレ・水場には近いに越したことはない
トイレはいつでもどこでも長蛇の列。とくに冷える夜中にこの行列はしんどい。というわけで、テント設置の際にはトイレへの距離にも配慮したいところ。また、歯磨きや洗顔なども手短にすましたいから水場も近いほうが望ましい。ただし近ければいいというものではない。近すぎると異臭のなかで過ごさなければ行けないし、人通りが絶えず落ち着かないからだ。

特にテントのフライシートと地面を結ぶロープに足を引っかける人が非常に多く、これがまた不眠の原因になる。トイレ/水場は“遠すぎなければいい”という程度に考えておけばいいだろう。目安で言えば歩いて2-4分、150mから300mくらいといったところだろうか。

==================

もっとも、こんな蘊蓄を垂れている自分でも、テント選び・設置場所選びは失敗ばかり。あくまでも1つの参考程度として考えてもらえると助かります。

|

March 14, 2010

四苦八苦のHDD換装

20100313_221457_1MacBookのHDDを換装。購入直後に250G→500Gへ交換してからまだ1年ちょっとしか経っていないが、かなりハードに使ってきたせいか、ときおりHDDから「カコン、カリカリカリ…」という怪しげな音をしばしば聞くようになってきたので、交換に着手しようと思い立った。それがおよそ1か月前。

2月の半ば、萌え萌えきゅんな秋葉原でバルクの2.5インチHDDを購入。640GBや750GBも考えたが、500GBモノが7000円弱とかなり手頃になってきたのでコスト優先でこちらを選択した。Snow LeopardのインストールとTimeMachineからの復元は特に問題なく済んだけれど、問題はWindows XPをインストールしているBootCampパーティションの復元だった。

前回HDD交換したときに利用したMacでNTFSを読み書きさせるためのNTFS 3Gが、Snow Leopardに非対応だったので、対応版をインストールしようとしたらサポートが昨年11月でいつの間にか終わっていて、それを引き継いだTuxera NTFSをまずインストールする。

次に、Windowsパーティション復元ソフトのWinclone(フリーウェア!)を使って復元作業にとりかかる。がしかし、エラーが出てどうしてもうまくいかない。どうやらNTFS 3Gで作成した復元用のディスクイメージは、Tuxera NTFSでは復元不可のようだ。ならば、ということでTuxera NTFSでディスクイメージをつくり(これがまたやたら時間かかる)、再度復元を試みるもなぜかエラー。ではBootCamp領域のパーティション容量が問題だろうと思い、いろいろサイズを変更しながら試してみたけれどやっぱりダメ。

復元作業には2-3時間かかるので、休みの日にしかできないし、こう時間をとられては何度もやってられない。あまりにもうまくいかないので、復元はいい加減にあきらめて、この際Windows 7を購入してクリーンインストールすることも考えたが、2-3万円という出費とソフトウエア類の再インストール作業の労力を考えるとためらってしまっていた。

だったらBootCampなど使わずにParallels DesktopやVMwareなどの仮想化ソフトを使えばTimeMachineで丸ごと復元できるからいいじゃん、ということになるのだが、なぜBootCampにこだわるのかというと、月に1度くらいはWindowsをネイティブで動かさなくてはいけないときがあるから。いま入れているParallels Desktopのパフォーマンスはだいぶマシになってきたとはいえ、Core 2 Duo 2.4GHzと4GBではちと荷が重い。64ビット環境と32ビット環境が同居するSnow Leopardにしてからはメモリもバカ食いするようになったし。

そんなこんなでいつのまにか3月も半ば。こうなったらHDDが壊れるのを座して待つのみか…と思っていたけれど、最後にもう一度試してみようということで、あらためてチャレンジ。

結論から言うと、あっさり成功。障害の原因はNTFS 3GとTuxera NTFSを共存させていたことだった。NTFS 3Gをアンインストールしたら何事もなく復元できた。この手の情報はネットを調べればたいてい答えは見つかるモノだが、今回はなかなか調べても分からないことが多かったので参考に記した。

ちなみにMac OSとTuxera NTFSを取り持つMacFUSEはバージョン2.1.5(Beta)で問題なし。

|

March 13, 2010

さよなら『NAVI』

Imgk6863二玄社のクルマ雑誌『NAVI』(実質)最終号を購入。決算の上がる3月売り号で切りよく終巻と相成った。

学生時代、図書館の雑誌コーナーで漁るようにこの雑誌のバックナンバーを読みふけっていたのを思い出す。いまの仕事に就いているのもこの雑誌が少なからず影響していることは間違いない。とはいえ、仕事に就いたことでこの本を買わなくなってしまったのも事実だ。

本誌は2年くらいぶりに買ったのだけれど、最初に行った店では品切れで、かなり売れているのだろう。

凝った構図やロケーションのカッコイイ写真、豪華な執筆陣が紡ぎ出す思想や文化的なエッセンスが織り込まれた評論の数々。『CG』と並んで制作費も相当かかっていたであろう。とはいえ、NAVIは(たしか)コンビニ売りもしていたし、クルマだけでなくファッション系の広告もたくさん入っていて、“儲かっているんだろうな”というクルマ雑誌の筆頭的存在でもあった。出ていくモノも多ければ入ってくるモノも大きい。クルマ雑誌の大艦巨砲主義というか。

改めて読んだNAVIは、最終号ゆえなのかそれとも前からこうだったのか分からないが、はっきりいって相当つまらなかった。90年代のスノビッシュな感覚を未だに引きずっていて、というかその部分が90年代よりも強調されていて、読んでいてちょっとうんざり。つまらない総合誌を読んでいるような感覚。

電気自動車とか、ハイブリッドとか、そういう新パワートレーンが登場したおかげでより小難しくなってしまい、クルマ本来の“クルマのカッコ良さ”や“クルマを所有することのステータス”が減退している。NAVIの編集方針が間違っていたと言うことではなくて、クルマとそれを取り巻く環境がこの10年で大きく変化したと言うことだろう。

ただ、第二特集はかつての執筆陣による“NAVI振り返り記事”だったが、多くが寄稿ではなく「談話」によるモノで、それらのほとんどは聞き手と執筆は小沢コージ氏。読者はおそらくこの特集を一番関心を持って読むはずだが、小沢氏に丸投げしている印象。もうちょっと編集部がイニシアチブをとってページを作り込んでも良かったのではないか。このあたりにもNAVIの持つ求心力が失われたことを感じてしまった。NAVIの終焉は必然だった。

|

March 07, 2010

フランスかぶれ・ドイツかぶれ

Imgk6688自分は雰囲気に流されやすいので、フランスにいればフランスの、ドイツに行けばドイツの作家や学者の本が読みたくなる。二番目に泊まった宿はRue De Emile Zola(エミール・ゾラ通り)だったし。もちろん原文など読めないので翻訳本を読むことになるのだけれど、とくに文学系の作品は途中で投げ出してしまうのが常。

Imgk6711それでも、学生時代にはゼミの先生に勧められてロマン・ロランの『ジャン・クリストフ』という文庫をヒィヒィいいながらなんとか読み切ったことを今回の出張旅行で思い出した。あれからかな、サルトルやらレヴィ・ストロースやらフーコーやらデリダとかの本になんとかついて行けるようになったのは。でもポストモダンや構造主義/ポスト構造主義は自分の専門外だったし、サルトル以外は自分の考え方と方向性(そんな大それたモノでもないが)が違うような気がして、やっぱりちょっと古風なドイツ系がしっくり来ていたように思う。

Y先生は元気かな。もういちど、アカデミズムの世界に戻るという選択肢もなくはないけれど、いかんせん年を取りすぎた。

Imgk6715それにしても今回の出張は長かった。都会から田舎まで。フランスの真ん中から東端まで。そしてスイスまで。聞こえは良いが、たんに飛行機が取れなかっただけだ。できれば、ジュネーブ行きの飛行機に乗って、ジュネーブのホテルに泊まって、もっとラクしたい。帰ってからの仕事の多さを考えると、とにかく憂鬱になる。といっても仕方ないので、帰りを待ってくれている人のために、忘れぬうちにみやげ話をメモしておこう。

|

« February 2010 | Main | April 2010 »