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March 13, 2010

さよなら『NAVI』

Imgk6863二玄社のクルマ雑誌『NAVI』(実質)最終号を購入。決算の上がる3月売り号で切りよく終巻と相成った。

学生時代、図書館の雑誌コーナーで漁るようにこの雑誌のバックナンバーを読みふけっていたのを思い出す。いまの仕事に就いているのもこの雑誌が少なからず影響していることは間違いない。とはいえ、仕事に就いたことでこの本を買わなくなってしまったのも事実だ。

本誌は2年くらいぶりに買ったのだけれど、最初に行った店では品切れで、かなり売れているのだろう。

凝った構図やロケーションのカッコイイ写真、豪華な執筆陣が紡ぎ出す思想や文化的なエッセンスが織り込まれた評論の数々。『CG』と並んで制作費も相当かかっていたであろう。とはいえ、NAVIは(たしか)コンビニ売りもしていたし、クルマだけでなくファッション系の広告もたくさん入っていて、“儲かっているんだろうな”というクルマ雑誌の筆頭的存在でもあった。出ていくモノも多ければ入ってくるモノも大きい。クルマ雑誌の大艦巨砲主義というか。

改めて読んだNAVIは、最終号ゆえなのかそれとも前からこうだったのか分からないが、はっきりいって相当つまらなかった。90年代のスノビッシュな感覚を未だに引きずっていて、というかその部分が90年代よりも強調されていて、読んでいてちょっとうんざり。つまらない総合誌を読んでいるような感覚。

電気自動車とか、ハイブリッドとか、そういう新パワートレーンが登場したおかげでより小難しくなってしまい、クルマ本来の“クルマのカッコ良さ”や“クルマを所有することのステータス”が減退している。NAVIの編集方針が間違っていたと言うことではなくて、クルマとそれを取り巻く環境がこの10年で大きく変化したと言うことだろう。

ただ、第二特集はかつての執筆陣による“NAVI振り返り記事”だったが、多くが寄稿ではなく「談話」によるモノで、それらのほとんどは聞き手と執筆は小沢コージ氏。読者はおそらくこの特集を一番関心を持って読むはずだが、小沢氏に丸投げしている印象。もうちょっと編集部がイニシアチブをとってページを作り込んでも良かったのではないか。このあたりにもNAVIの持つ求心力が失われたことを感じてしまった。NAVIの終焉は必然だった。

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