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April 19, 2010

NITE TRIP on TOKYO

Imgk90422久しぶりの『remix』。2010年春号、特集名は“NITE TRIP on TOKYO”。

自分はクラブに足を運ぶことなんて、いまではほとんどなくなってしまったけれど、ライブついでに酔ったりすることはごくたまーにある。あと、野外フェスなどのオールナイトパーティなどは大好き。そういった事情があって、クラブカルチャーを育ててきた先達たちの“生”の声は気になっていた。

まず、“クラブ”という言葉が生まれた背景について。それは銀座の「高級クラブ」の発想と案外近い。つまり、DJによるダンスミュージックのプレイをベースにしながら、より“社交”を目的としたバー形式のカウンターをおいた空間を指す。ニューヨークの「ネルズ」や「ガラージュ」といったハコに由来する。

翻って日本。本書では70年代のMUGEN、BYBLOS、TSUBAKI HOUSEといった、もはや伝説と化したクラブから、ageHaやELEVENといった最新のハコまで、東京のクラブシーンを時系列で追う。70年代の「どこまでも自由だけど、だれもが音楽に飢えていた」という雰囲気は新宿の「風都市」にも似ているかな。

また、日本において(ディスコではなく)“クラブ”のカルチャーを根付かせたキーパーソンたちによる座談はとても読み応えがある。みなもう40-50代なんだけどね…。以下、気になった部分を引用。

工藤晴康 あとはヘッドフォンで音楽を聴いている最近のリスナーを、いかにそれを外させて現場に引き込むか、というところですか。
前薗勝次 そうだね。ヘッドフォンだと音楽は聴くものだけど、クラブの音は浴びるものだからね。(26ページ)

吉田利信 一見無駄なことというか、手間のかかること、こだわることから上質なホスピタリティが生まれるということは、次の世代にちゃんと伝えないといけない。(27ページ)

工藤晴康 音楽をただかけているだけじゃなくて、みなさんそうやって目指す空間を作るためにいろいろなことをしていたんですよね。ただ、最近はそういう意識がちょっと薄れてきている気がしますねぇ。
有泉正明 ちょっとお店側が自信をなくしちゃっている現状があるのかもしれないですね。(中略)ひとつひとつ手作り感のあるパーティがあって、みんなが非日常の世界に身を投じて、覚醒されるような夜が……。(28ページ)

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