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April 08, 2010

PHPビジネス新書『[改訂版] ローコスト・オペレーション』高橋修一

456977394xタイトル通り、いかにコストを節減して業務の効率化を図るかがテーマ。これは自分の仕事にとっても最重要の課題でもある。

ただ、読んで思ったのだが、この本は基本的に経営層すくなくとも管理職以上の役職を持つ人を対象にしているようだ。人材採用とか営業管理とか企業風土とか、企業体で見るとマクロな話が大部分を占めていて、自分のように現場でどうローコスト・オペレーションを“実践”していくかを課題とする人にとってはあまり参考ににはならないのではないか。

また筆者は繰り返し「工程表」の重要性を説くが、その工程表の中身には触れられずじまい。工程表と言ってもさまざまあって、建設現場や工場で利用されているものがすぐに思い浮かぶが、それを営業ツールとしてどう利用するのか。セールスフォースのようなCRMと結びついた営業系ITツールとどう違うのか、あるいは一緒なのか。サンプルみたいなのも用意してくれれば読者も分かりやすいはずなのに。

後半はさらに退屈。途中からは筆者の企業再生成功譚みたいな話になったり、「成果主義の導入」とか「プロセスの改善」とか「アウトソーシングと内製化」とか、いまさらな話ばかり。本書に感化されて「さっそく実行しよう!」とか思い立つ経営者なんているのだろうか。改訂版とはいえ、こんな内容の本が2010年に発行されていること自体に驚き。

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