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July 18, 2010

『Gainer』 8月号 「僕らは肉食系 やっぱり女子が好き!」

カンティアン、ヘーゲリアン、デリダリアンと自称する、あるいはそう呼ばれる輩は多かれど、ゲイナリアンは日本で自分だけだろうという自信はある。そんなことはさておき、今月の『Gainer』、大特集名は「僕らは肉食系 やっぱり女子が好き!」。ずいぶんと大きく出たもんだ。どれほどの女子好きか、見てやろーじゃねーか!

「上品露出の夏のイイ女FILE」(←世良公則っぽい)、「こなれエスコートで男を上げる」、「[夜活]に効くモテ小物」「キラ男vsギラ男 夏のデートBATTLE」と、世の女性たちを追いかけまわすことしか考えていない、下心丸出しテクを前面に押し出した内容に唖然。ファッション誌っちゅうより一昔前の『ポパイ』とか『ホットドッグ・プレス』的なノリでちょっと懐かしくもある。

Imgk7924ではさっそく内容を。大特集のページを開くなり、いきなり数名の女子にまとわりつかれてウハウハ状態の男性モデル。こんなシチュエーションあるわけねーだろ!と思いつつも、多少ならずうらやましく感じさせるあたり、男心のツボを刺激する術を知り尽くした誌面構成には感服。

Imgp0186Gainerの優れたところは、女性にもてるための「行動」を前面に出しつつも「ファッション」をうまいことブレンドして広告主をしっかり確保しているところにあると思う。表紙から文字までの数ページにガッチリと広告が入っているあたり、“自分たちがやりたいこと”とそのためにするべきマネタイズ策をぬかりなくやっていことが伺える。

「ちょっと肌寒いときに、ジャケットや羽織ものをかけていると大切にされていると実感する」(森咲子さん 法律事務所・28歳)というコピーの隣には、男性モデルが腰にニットを巻いてポーズを決めている。ハッキリ言って、いまどき堂々とニットに腰を巻ける度胸を持っているのはギョーカイ関係者くらいのものだが、そのニットを女性の肩にニットをかける写真もその隣にあったりすると、実際に行動に移すかはさておき、「オレもこうやれば、もしや…」と思わせる説得力を感じてしまう。

Imgk7928_2ほかにも、「外に出るついでに、『オレが食べたかったから』とスイーツを買ってきてくれる人って、押しつけがましくなくて気が利く!」(坂本麻美さん アパレル勤務・27歳)。写真には、スイーツ店の買い物袋を手に、ジャケット+ニットタイ+デニムのカジュアルスタイルで写るモデルが。なるほど、たしかにスーツではなくてこういうカッコならば、甘味モノを女子社員に買っていくのもけっして不自然ではないような気がする。
 

Imgk7941それ以外に面白かったのはお酒特集。日本酒、焼酎、ワイン/シャンパンなどいろんなお酒&お店の紹介に加えて、傑作だったのはお酒にまつわる失敗談の「酔っぱらい!とんでも武勇伝」。「起きたら女体盛りならぬ、男体盛りになっていた自分。」(監査法人勤務 W.Sさん)、「好きでもない女子に告白&プロポーズ。記憶はないけど向こうはその気に。実は今の奥さんです。」(ホテル勤務 S.Nさん)。どう考えても、おまえら適当に考えただろ!的なトンデモ話に添えられる写真は、ネクタイを頭に巻いて寝込むモデル。こんな奴、みたことねーよ!でも面白い。

Imgp0191総じて、なんだかモテるためのテクニックが前面に出すぎている印象もあるが、読み物としてはこれはこれでいい。表紙は小栗旬で、まっとうなファッション誌っぽいし、コンビニ店員に見られても特に恥ずかしくない。こういう本を一度でいいから作ってみたいと思う今日このごろ。ちょっと誉めすぎたかな。

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