« タイムテーブル出た | Main | 兄弟再会 »

July 06, 2010

『プレゼンテーションZEN』ピアソン・エデュケーション刊

Imgp6303パワポやKeyNoteの解説本というと、『できる○○』のようないわゆるHowto物が大半だが、この本はちょっと趣向が違う。プレゼンを制作するうえでの心構え、デザインに対する態度、クリエイティビティを喚起する発想法、といったように作り手のイマジネーションを豊かにし、自信を植え付けてくれるための本。差し込まれた写真やレイアウトのセンスもちょっとすごい。

「何よりも大切なのは自分の題材に対して無慈悲な編集者になることである。…「どんなに多くのコンテンツを詰め込んでも、「おい!なんで○○のことを言わなかったんだ!」と文句を言ってくる人間は必ずいるのである。世の中には扱いにくい人間が存在する。彼らを相手にしてはならない。また、リスクを恐れて判断を誤ることがないようにしたい」(109-110ページ)

「すべての素晴らしいプレゼンテーションには、物語の要素がある。あなたの仕事は忘れられない物語を生み出してくれる要素をコンテンツ中から見つけることである」(110ページ)

いままで、スライドで演じる「プレゼンテーション」と紙に残すことが前提の「提案資料」とは別物と思っていたけれど、この本を読んで考えを改めた。

「聴衆はどんな人々か?
 彼らはどんなバックグラウンドを持っているのか?
 聴衆は私(我々)に何を期待しているのか?
 なぜ私にプレゼンテーションの依頼が来たのか?
 このプレゼンテーションは何を言わんとしているのか?
 もし、たった一つの事しか聴衆の記憶にしか残らないとしたら、それは何であって欲しいか?」(73ページ)

優れたプレゼンテーション資料は優れた提案資料になりうる。この本の効力はその成果を見て判断する必要がある(かくいう自分も実践中だ)が、プレゼン下手の企画担当者を勇気づけるには格好の書物。

|

« タイムテーブル出た | Main | 兄弟再会 »