« ポロメリア | Main | 腕時計について »

November 03, 2010

マザーウォーター

監督は多摩美出身の29歳、松本佳奈。初監督作品。

キャストは小林聡美、もたいまさこ、市川実日子、光石研、加瀬亮そして永山絢人(瑛太の弟さん。そっくり)など。一部は「かもめ食堂」とか「めがね」とか「プール」とかでお馴染みなメンバーでもある。本作の内実はというと、ひとことで言えば“グルメ映画”。とうふ、サンドイッチ、ウイスキーの水割り、グラタン…登場人物はほとんど常に、必ず何かをおいしそうに食べて、飲んでいる。

物語自体はじつに淡々と進んでいって、飄々としている小林聡美ともたいまさこのキャラクターが印象的。コーヒー店の店主をしている小泉今日子はその枯れ具合が微妙に色っぽい。加瀬亮は、小林に好意を持ちつつも常に一定の距離を取っている。市川は常に問いかけをしている。永山絢人も、もたいまさこととじゃれ合うときもあったが、途中で物語から姿を消した。これらの登場人物がどっかで結びつくのか…とおもいきや、そういう物語ではなく、どの人物も互いの距離を微妙に保ちながら、“この街”の心地よさに惹かれてつつ、交錯していくという話。

よくわからないといえば分からない作品だけれども、それぞれの登場人物を結びつけているのが、「ぽぷら」という名の子ども。2歳にも満たないらしい幼児だけれども、映像の中ではけっして泣くことはなく、主要な登場人物とかならずふれ合っている。光石研がいっていた、「この子はみんなの子どもだと思っているかも知れない」というセリフがこの作品を象徴しているのかも。伏線のようであって伏線ではない、でも微妙に関連している、みたいな要素を紐解きながら見ていくとけっこう楽しめそうな作品。

どうにもあいまいな解説ですいません。ただ、監督が描こうとしてた世界観みたいなものには、共感できるところが多かったように感じる。

http://www.motherwater-movie.com/

|

« ポロメリア | Main | 腕時計について »