『WIRED』(Vol.1)を買いました
ちまたで評判の『WIRED』Vol.1を買ってみた。形態としては『GQ JAPAN』の増刊。ページを開くと、純広告にアウディ、アルファにボルボといった輸入車ブランドが名を連ね、さらにデロンギやらダイソンやBell&Rossやら、そしてGoogle(!)が並ぶ。もっともご祝儀出広も少なくないようだけど。
内容はかなりラディカルで、原発問題に端を発する“セーフティ/セキュリティ”が大きなテーマ。しかも誌面のデザインがやたら凝っていて、アート誌を読んでいるかのようだ。
こういうブランドとデザインとオピニオンとアイロニーの接合は『NAVI』とか新潮の『03 ゼロサン TOKYO Calling』とか『Studio Voice』とか、90年代にかけて良くあった形態のように思うが、趣向が多様化して雑誌の専門誌化が進んでいる2010年代にはすごく新鮮。また問題が身近だけに迫ってくるインパクトも大きい。
一方で、この内容からして読み手はかなりセグメントされてしまっている感もあり、商売的にどんな状況かも気になるところ。またちょっと“薄すぎる”のも残念なところ。今年の秋とされている次回の発刊に期待。。
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