フランスかぶれ・ドイツかぶれ
自分は雰囲気に流されやすいので、フランスにいればフランスの、ドイツに行けばドイツの作家や学者の本が読みたくなる。二番目に泊まった宿はRue De Emile Zola(エミール・ゾラ通り)だったし。もちろん原文など読めないので翻訳本を読むことになるのだけれど、とくに文学系の作品は途中で投げ出してしまうのが常。
それでも、学生時代にはゼミの先生に勧められてロマン・ロランの『ジャン・クリストフ』という文庫をヒィヒィいいながらなんとか読み切ったことを今回の出張旅行で思い出した。あれからかな、サルトルやらレヴィ・ストロースやらフーコーやらデリダとかの本になんとかついて行けるようになったのは。でもポストモダンや構造主義/ポスト構造主義は自分の専門外だったし、サルトル以外は自分の考え方と方向性(そんな大それたモノでもないが)が違うような気がして、やっぱりちょっと古風なドイツ系がしっくり来ていたように思う。
Y先生は元気かな。もういちど、アカデミズムの世界に戻るという選択肢もなくはないけれど、いかんせん年を取りすぎた。
それにしても今回の出張は長かった。都会から田舎まで。フランスの真ん中から東端まで。そしてスイスまで。聞こえは良いが、たんに飛行機が取れなかっただけだ。できれば、ジュネーブ行きの飛行機に乗って、ジュネーブのホテルに泊まって、もっとラクしたい。帰ってからの仕事の多さを考えると、とにかく憂鬱になる。といっても仕方ないので、帰りを待ってくれている人のために、忘れぬうちにみやげ話をメモしておこう。
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